「う、ううん……?」
しばらくして…少年退魔师はゆっくりと目を开きます。辺りを见回すと、そこはどうやらホテルの一室…。ですが彼の知るビジネスホテルとはどこかインテリアや装饰の雰囲気が违っていました。「ここは一体…」ぼやけていた思考が目覚めかけたその时――
「おっは~退魔师クン?目が覚めた…?」
「ひあっ…!?」
背中に感じる柔らかな感触、そして耳元で吐息混じりに闻かされるバッドの甘い声…。少年退魔师は、つい先程自分がサキュバスに捕まってしまったことを思い出します。
「にしし、あれからどれくらい立ったか気になる?だいじょーぶ、退魔师クンが寝てからまだ2时间も立ってないから安心していーよ?」
バッドは自分もベッドに寝そべりながら少年退魔师を抱きしめていました。柔らかなベッドは、彼とバッドの身体を优しく受け止めます。それにより…先程抱かれていたときよりも体重を预ける感覚が増しており、言叶通り、「身体が沈み込む」ような感覚に少年退魔师を诱っているのです。
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「おっすー、夜食买ってきたよ~…って、退魔师クン、起きてるじゃん?」
そんな中、个室のドアが开き、大きな胸を揺らしながら、もう一人のサキュバス…、イビルもその部屋へと入ってきます。イビルはそのまま夜食と言っていたコンビニのビニール袋を镜台に起き、くすくすと笑みを浮かべながら、ベッドの端へとゆっくりと腰挂けます。
「ねー退魔师クンいつから起きてた?ま?さ?かぁ……つまみ食いとかしてないでしょーねバッド」
「してないしてない?退魔师クンが起きたのもホントついさっきだし、寝てる子をイジメてもつまんないし?」
「そ、じゃあいいんだけど…?」
谈笑しながらビニール袋から缶コーヒーを取り出し、くぴ…と一口饮むイビル。それは、少年退魔师を捕まえたことなど、全く気にもとめていないようなありふれた日常のような光景にも见えます。
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「こ、ここはどこだっ……!」
そんなアットホームな雰囲気に饮まれないよう、少年退魔师は毅然とした态度で二人に话しかけます。
「ん?ふふ~?ここがどこかって?それはね~?」
バッドはその言叶に対し、にやりと淫靡に笑いながら少年退魔师の耳に口を近づけ嗫きます。
「ラ…ブ…ホ…?」
「……っ!」
ぞわぞわとした快楽と共に、ビク…と戦慄してしまう少年退魔师。今から起こるであろう事に、検讨をつけてしまったようです。
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