日文蚁地狱
今日こそは、叱らなければならない。こんなことはもうだめだと。こんなことは悪いことなのだと。
放课后、夕阳が差し込むこの时间。ほとんどの生徒は部活か、すでに帰っているかで教室には谁もいない。今使われてないこの準备室ならば尚更だ。
教室の扉を开けようと取っ手にてをかけて、少し开ける。教室の中から外へ甘い匂いが流れ出す。
あのにおいだ。"あの娘の匂い"だ。
认识しただけで呼吸が激しくなる。头の奥がじーんとする。力をいれにくくなる。心臓はバクバクと激しく鼓动し、全身の血流が早くなるのが分かる。
でも、今ここから逃げるわけにはいかないんだ。今日こそは、彼女の凶行を止めないといけないんだ。
自分に言い闻かせ、普通の教室の半分くらいの広さしかない準备室の扉を开け、なかにはいる。
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一个だけある窓。そこから差し込む夕阳に照らされてー
「お待ちしてましたよ、先生……??」
彼女ー"梦见 甘菜(ゆめみ かんな)"は、俺の事を待っていた。
すべての始まりは、俺がこの高校に赴任し、彼女のクラスである「2-A」の担任となってから3ヶ月后の事だった。小テストを终え、採点をしていたときだ。
「……ん?」
ふと、一人の生徒のテスト用纸が目に留まった。それが、甘菜だった。他の先生からの评価は成绩优秀、容姿端丽。非常に大人しく、优しい子ーつまるところ、典型的な"完璧美少女"だった。しかし、彼女のテストは闻くほど优秀なものではなかったのだ。
「调子悪かったのかな……?」
いくら完璧と入っても彼女は人间だ。调子の良し悪しもあるだろう。そう思った矢先だった。
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「ねぇ、先生……??」
「うわぁ!?」
惊いて振り替えれば噂の彼女、甘菜がいた。
音もなく気配もなかった。扉を开けた音さえしなかった。
「ゆ、梦见、おまえ……いつの间に……」
「ふふ、ごめんなさい。先生に頼みたいことがあったの」
「たのみたい、こと……?」
甘菜は教室で见るより何倍も妖艶に见えた。脳内で警钟が鸣り响いていたが目の前で见る彼女の容姿に见惚れ、彼女からかおる甘い匂いをかぐととたんに头にじーんとした痺れが走り思考がまとまらなくなる。
「多分ね、今日のテストの点数、悪いから……おまけしてほしいの……??」
彼女の口からでた頼みごとの内容は到底受け入れられないものだった。受け入れられない、筈だった。
なのに思考はうまくさだまらない。彼女の言叶を否定しきれない。雪のように真っ白な彼女の肌がやけにはっきりみえて、ミニスカートがふわりと动くと思わず视线を向けてしまう。
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